Vertex Ventures Japan(VVJ)は、スポーツ・エンターテインメント領域でファン向けの電子トレカ事業を展開する株式会社HEARTBEATS(本社:東京)に出資しました。VVJは、同社が最近実施した約1,500万米ドルの資金調達に参画しています。
HEARTBEATSは2017年11月に設立され、ファンがデジタルカードを集め、交換し、遊べるアプリケーションの企画・開発・運営を手がけています。プロ野球選手をはじめ、SFヒーローのウルトラマン、力士など、取り扱うカードの対象は広がり続けています。同社は「Be the Heart that Moves the World.」をミッションに掲げています。
日本のコンテンツを世界へ
HEARTBEATSへの出資は、VVJのポートフォリオに共通する考え方を反映しています。日本はディープテックやエンターテインメントコンテンツに確かな強みを持つ一方、スタートアップは国内市場に軸足を置く傾向があり、米国や中国と比べてユニコーンの数は大きく下回っています。
「日本は、ディープテックとエンターテインメントコンテンツの両面で間違いなく強みを持っています。足りないのは、世界へのアクセスです。」
冨田 尚史
Managing Partner
Vertex Ventures Japan
VVJは、Vertexおよびテマセクのグローバルネットワークを活用してこのギャップを埋めることを目指しています。投資先スタートアップとテマセクが保有・出資する企業との面談機会を設け、海外でどのような製品やサービスが求められているかについても助言します。Vertex Ventures Japanは、テマセク傘下のVertex Holdingsが支援するグローバルなファンド・ネットワークの一員です。
Vertex Ventures Japanについて
2024年に設立されたVertex Ventures Japanは、これまでにワイヤレス給電のPowerWaveや、半導体材料メーカーのGaianixxなど、8社に投資してきました。第1号ファンドの規模は100億円(約6,400万米ドル)で、約20社への投資を計画しています。
エンターテインメントコンテンツとディープテックに加え、VVJはAIの進展に伴う半導体技術・材料への需要拡大にも注目しています。また、金融、不動産、ヘルスケアなどの業界で業務の効率化を目指すソフトウェアやデータサービスのスタートアップも、投資機会の一つと捉えています。
本記事は、2026年10月1日にWSJ Proが掲載した冨田 尚史への独占インタビューをもとに作成しています。
